私は小学生の時に小説から新しい世界を知り、昔の日本人が着ていた服と今着られている服が全く違うことを知って、感動しました。残念ながら小?中?高等学校の授業では、衣服に関して触れる機会があまりありませんでした。
講義や実験実習を通して衣服の面白さをお伝え出来たらと思っています。実習や実験で実際に手を動かすのはもちろんのこと、衣服の歴史を知って過去と現在をつなげ、さらに未来を予測するのも楽しいですよ。
現代衣生活論、テキスタイル工芸実習
金曜日Ⅱ講時
藤女子大学卒業生の少女小説家氷室冴子さんが著した『なんて素敵にジャパネスク』(平安時代を舞台とした架空の物語)を小学生の頃に読み、平安時代の装束の描写に興味をもったことが、被服学を志すきっかけとなりました。その氷室さんの母校に今自分が勤めていることに不思議なご縁を感じています。
好きな言葉は、「一身独立」です。これは司馬遼太郎さんの著書『坂の上の雲』で知りました。それ以来、自分で考えて、自分で行動できるような自立した人間とはどのような人かを考えるようになりました。
私がお勧めする本は、『モモ:時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』(ミヒャエル?エンデ)です。大切なものは何か、夢見ることがいかに大切か、に気付かせてくれます。