倫理学特講A、倫理学演習、倫理学
木曜日Ⅲ講時
本と縁がなかった私が哲学?倫理学の研究に進もうと思ったきっかけは、高校の倫理の授業で副読本の資料集に出会ったことでした。先生の話を聞くのは苦手な私ですが、授業中に周りの人とおしゃべりする合間に哲学者の文章に触れるのは好きでした。「人間とは何か」ということに興味があった私は、哲学者の文章にはまりました。言葉の意味を規定しさらに掘り下げていくという哲学者の論の運び方にひかれたのです。哲学者は、クラスメートが決して許してくれないおしゃべりのできる出来のいい友人でした。彼らが投げつけてくる独自の世界観に接するなかで、自分を取り巻く世界や自分自身を見直し、自分の世界観に磨きをかける喜びに目覚めたのです。
「人生を謳歌する」 理由:辛く悲しく耐えがたいことも享受するユーモアの力で一度きりの人生を豊かで喜びに満ちたものにしたいから。
愛するということ(フロム) 理由:現代人は心底愛を求めていながら他のことにかまけているが、愛は理論と習練を要する技術であり、全力で自分の人格を全面的に成長させねばならないと説く声に出会ってほしいから。