Faculty of
Well-being Studies

ウェルビーイング学部子ども教育学科

ひと未来育てる

学科概要保幼小連携の役割を担う人材育成

1954年に開始した本学の保育者養成は北海道で最も古く、
「保育学科」としての実績をベースに2020年度から「子ども教育学科」を開設し小学校教員の養成をスタートしました。
世界では、乳幼児期に育つ力がその後の発達を大きく左右することが注目され、
乳児期からの生活と遊びの中での豊かな学びの積み上げが求められています。
本学科では乳児期から児童期の子どもの発達や学びの連続性の理解と、その学びや生活支援を総合的に学び、
保幼小連携の役割を担うことができる人材を育てます。

現在、保育園や幼稚園、小学校で働く保育者?教師には支援が必要な子どもに対応できる実践力が求められています。
本学科では、支援の必要な子どもへの保育実践の学びをいち早く取り入れ、2000年より特別支援学校教員養成課程を開設しています。
これまでの養成実践を活かしてさまざまな背景をもつ児童期の子どもの支援についても学ぶことができます。

また、子どもの福祉に関する学びや子育て支援事業も実施しており、家庭や学校外での生活支援や、
さまざまな機関や地域との連携などについて学べる点も子ども教育学科の特徴です。
子どもに関する学びは、家庭や地域、法律や社会問題など多岐にわたるため、保育?教育分野に限らず、
一般企業など幅広い分野でその学びを生かすことができます。

本学科は取得免許?資格によるコース制はとっておらず、オープンカリキュラムとなっているため、取得しない免許?資格の専門科目を学ぶことができます。
異なる免許?資格取得者が共に学び、卒業後も多様な職種者同士での交流や支えあえる関係ができることを大切にしています。

専修

子ども教育専修子ども生活支援専修
各専修は学生一人ひとりが目指す将来を形作っていくための学びの体系を示しているもので、学生はいずれの専修の科目についても履修することができ、
学んでいく上での方向性を表す目安として位置付けています。
乳児期から児童期までの子どもの連続した学びや生活を支援するスペシャリストを育成するため、
理論と実践を効果的に組み合わせながら学びを深めていく中で、卒業後の自分の活躍の場についても次第に明確になっていきます。

学科の目指すもの

子どもは、それぞれの個性を大切に育てられ、その子らしさを発揮しながら生きることを通して、社会に貢献する人となっていくことが期待されています。特に、乳児期から児童期にかけては、人が人として成長していくための基礎を築き上げる時期であり、この時期の経験や環境は、その後の子どもの人間形成に大きな影響を与えます。したがって、いかに子どもの成長を支えるかが重要となります。

また、子どもの発達には人との関わりが欠かせません。子どもを育てるために、子どもに関わる人々の存在を支えていくことは、必要なことであり不可欠なことなのです。
そのため、子ども教育学科では、乳児期から児童期までの子どもの発達の連続性?子どもを取り巻く状況?各関係機関との連携のあり方などを総合的に学び、子ども達に深く関わる専門家や、さまざまな立場から子どもの周囲にいる人々を支えることのできる人材を養成します。

学科の強み?特徴

保幼小連携の強み
小学校?幼稚園?特別支援学校の各教諭一種免許と保育士資格の豊富な免許?資格を揃える北海道内でも稀有な学科です。乳児期から児童期までの子どもの発達の連続性や、子どもを取り巻く環境、各機関との連携の在り方など、幅広い視野を持つことができることが強みです。
現場で活かせる確かな実践力
学校教員や保育者、施設職員など多様な現場経験を持つ教員が多く、実態に合った学びを提供。充実した設備?環境の中で、ピアノや造形表現、身体活動に関する科目なども、丁寧な指導により現場で求められる確かな実践力を身につけられます。
地域とのつながり
石狩市という地理的特徴を活かし、地域の子どもたちやその家族と関わり、大学での学びを活かす子育て支援「お手てつないで」の開催や、札幌市や石狩市の教育委員会、特別支援学校や近隣の幼稚園?保育園?認定こども園等でのボランティア活動の推進など、授業以外でも子どもと関わる機会が豊富です。

学びのポイント

乳児期から児童期までの子どもの学びと
生活支援について総合的に学ぶ

1年次には専門科目のうち、子どもの発達、教育、福祉、特別支援についての基本科目を学科必修科目として配置しており、必ずしも資格取得に必要のない科目であっても全員が学ぶカリキュラムとなっています。これは取得資格を見極めるための学びとなるだけでなく、子どもの学びと生活に必要な専門知識を総合的に学び、子どもとその環境を多角的にみる視点を持って、その後の取得資格のための専門科目を幅広く理解するためのベースとなるものです。
また、学年が上がっても、カリキュラムはオープンであるため、取得しない資格の専門科目を履修することも可能であり、多様な学びのカリキュラムがある本学の強みでもあります。
乳児期から児童期までの生活支援と、学びに関する専門科目を履修することを通して保幼小の本質的な学びを深めることができます。

子どもの人権や養護の学びと
すべての子どもの育ちを支える特別支援教育

子どもの人権を中心に据え、子どもを取り巻く様々な社会問題(貧困や虐待等)についても学び、養護や教育?保育の視点から、子どものウェルビーイングに貢献できる人材を育成しています。
また、すべての子どもたちの育ちを支える人材の育成は、本学科が大切にしてきた教育方針の一つです。特別な支援が必要な子どもについての理解を深め、教師?保育者としての資質向上、さらには特別支援学校教諭としての実践力向上を図ります。

希望に合わせた免許?資格の取得と
進路に向けたサポート

本学科では、保育士資格?幼稚園教諭一種免許?小学校教諭一種免許?特別支援学校教諭一種免許の中から、4年間で最大3つの免許?資格を取得することが可能です。学生の希望に合わせて様々な免許や資格を取得することができます。
また、学校教員や保育者、施設職員など多様な現場経験を持つ教員が多く、日々の学びや進路相談などを通じて、学生一人ひとりの未来を一緒に考える手厚い環境です。
2020年度にスタートした小学校教諭の養成では、教員採用試験に向けて、より実践的な力が身につくよう、学科教員による「小学校セミナー」が3年次より継続的に開催されています。セミナー参加者の多くは卒業後に、札幌市や北海道の小学校教諭、特別支援学校教諭として活躍しています。

卒業後の多様な進路

4年間の子ども教育学科での学びは、保育所?幼稚園?こども園、小学校、特別支援学校などの子どものための施設に加え、児童館や子育て支援の場などの家庭や学校外での子どもの生活や学びを支える場、障がいのある子どもたちのための療育施設、さまざまな事情で家族と離れて生活する子どもたちのための社会福祉施設など、子どもと子どもの周りにいる大人を支援するさまざまな場所で活躍することにつながるものです。
また、子どもに関する学びは、家庭や地域、法律や社会問題など多岐にわたるため、保育?教育分野に限らず、一般企業などでもその学びを活かすことができます。

取得可能な免許?資格子ども教育学科で取得可能な免許?資格は以下の通りです。

  • 小学校教諭一種免許状
  • 幼稚園教諭一種免許状
  • 保育士
  • 特別支援学校教諭一種免許状
  • 児童厚生一級指導員
    (2025年度入学生まで取得可能)
  • 社会福祉主事(任用資格)
  • 司書(任用資格)
  • 司書教諭(任用資格)
  • 学校司書